ドリコム生活サポートクラブ > 組み込みソフト開発エンジニア インターンシッププログラムの背景

 組込みソフトウェア開発エンジニア 技術トレーニング
 インターンシップ・プログラム 実施に関して

●実施の背景と本プログラムの意義

【1】 今、日本という国で特に必要とされている”エンジニア”
【2】 日本を支える”組込み機器”
【3】 ”組込み機器”の仕組み
【4】 エンジニアという職業と市場
【5】 本プログラムで実現するもの

【6】 さらなるエンジニア育成のために〜専門学校へのご提案

プログラム受講生 募集要項


 【1】 今、日本という国で特に必要とされている”エンジニア”

●少子化、人口減少による日本経済の未来

読売新聞(2004年10月26日朝刊)によると、少子化等により、
現在の日本の人口は1億2800万人であるのが、2030年には7.8%減になると予想されています。

この人口減、特に若年人口=就業者数の減少がもたらす経済への影響について、「2007年以降、経済成長率に対して毎年-0.5ポイント程度の影響をおよぼす」(日本銀行「わが国の人口動態がマクロ経済に及ぼす影響について」)との分析結果が出ています。

そこで、今後も同様に日本の豊かさを維持するためには、”一人あたりの生産高”を上げることが急務であるといわれています。

これからの10年、一時的には団塊の世代の購買力に消費を支えられるでしょうが、これはいわば貯金を切り崩しながら生活しているようなものであり、貯金を増やしていくことを考えねば、いずれ途方に暮れてしまうであろうことは明白です。

●日本経済の根幹である機械機器製品

日本は海外より食糧、資源を輸入し、それを加工して製品を輸出する、いわゆる”加工貿易”によって経済を維持しています。

主な輸出品の全体に占める割合が、1960年には繊維製品(30.2%)、機械機器(25.3%)、金属品(13.8%)という内訳でした。

ところが、2002年には、繊維製品がわずか1.8%となったのに対し、機械機器が72.0%と格段に拡大し、現在、まさにこの機械機器製品の生産と輸出が日本経済のコアとなっているのは明らかです。

ゆえに今後も日本に無い資源を調達し経済、生活を維持するためには、機械機器類、とりわけ中核である電気製品、車といったものを大量に生産、輸出していくことが不可欠です。

競争の激しい世界経済、そして人口減少社会の中で経済力の活力を保つには、主力品目である機械機器類の生産力を維持するための優れた技術や知識を持つ人材、すなわち”エンジニア”をいかに多く育て、どう活用を図っていくのかを国、業界、社会全体で考えていくことが肝要です。

 【2】 日本を支える”組込み機器”

●大幅な伸びを見せる電気機器

ここ数年の日本の主要品目別の輸出品目の割合と伸びを見ると、電気機器や輸出用機器、精密機器の業績が好調で、顕著な伸びを示しています。

(単位:億円)
1995 構成比 2002 2003 伸び率 構成比
総額 415,309 100.0% 521,090 545,484 4.7% 100.0%
食料品 2,002 0.5% 2,691 2,666 -0.9% 0.5%
繊維及び同製品 8,361 2.0% 9,180 9,002 -1.9% 1.7%
化学製品 28,293 6.8% 41,737 45,250 8.4% 8.3%
非金属鉱物製品 5,143 1.2% 5,661 5,920 4.6% 1.1%
金属及び同製品 26,991 6.5% 32,274 33,885 5.0% 6.2%
・鉄鋼 16,443 4.0% 19,396 20,660 6.5% 3.8%
一般機械 100,097 24.1% 105,988 110,248 4.0% 20.2%
・事務用機器 28,892 7.0% 30,053 26,191 -12.8% 4.8%
電気機器 106,466 25.6% 119,242 128,572 7.8% 23.6%
・映像機器 9,632 2.3% 16,095 17,980 11.7% 3.3%
・同部品など 4,719 1.1% 6,487 9,517 46.7% 1.7%
・半導体等電子製品 38,299 9.2% 38,673 40,745 5.4% 7.5%
・電気計測機器 5,541 1.3% 7,273 8,722 19.9% 1.6%
輸出用機器 84,227 20.3% 129,997 132,608 2.0% 24.3%
精密機器 19,416 4.7% 20,194 21,541 6.7% 3.9%
・科学光学機器 17,358 4.2% 18,974 20,377 7.4% 3.7%
その他 34,262 8.2% 54,125 55,792 3.1% 10.2%

電気機器類で特に伸びが顕著なのは新・三種の神器とも言われるデジタルテレビ(液晶テレビ・プラズマテレビなど)、DVDプレーヤー、デジタルカメラに代表される”デジタル家電”です。

また、輸出用機器は主に自動車をさしますので、電気機器産業と自動車産業が輸出産業の主流であり、日本経済を支えている最重要産業であると言ってもよいでしょう。

●組込み機器、組込みソフトって何?

昨今の家電・電子機器・自動車などには、機器を制御するためのマイコン用ソフト・ハードが組み込まれて内蔵されています。

”組込み機器”とは機器の外部にコンピュータを接続する形式(非組込み系システム)ではなく、完全に機器内部にコンピュータシステム(組込み系システム)を組み込んだ機器をさします。

そして、組込み系ソフトとは、機器内部のコンピュータシステムを稼動させるソフトウェア、組込み系システム用に開発されたソフトウェアのことをいいます。

例えば電子ジャーは、組込み系システムを使った”組込み機器”であり、他にもパソコンや、携帯型MP3プレーヤーなどオーディオ機器、家庭用ゲーム機、携帯電話などいつも身の回りで使っているものも”組込み機器”にあたります。

さらに、銀行や鉄道で使用しているICカード、自動車のブレーキ制御、カーナビ、冷蔵庫、エアコンなどにも、内部コンピュータ制御の組込み系システムやハードウェアが利用されています。

つまり、周囲の電気製品や機械製品を見渡せば、いたるところ”組込み機器”だらけであるいうことなのです。


参考数字ですが、パソコンの全世界での出荷年間台数が1億3000万台であるのに対し、組込み機器の出荷年間台数は約50億台にものぼり、さらに、日本で開発されている新製品は年間4000種類にも達しています。

”組込み機器”を扱う産業は、生産規模の拡大もそうですが、新製品の開発も非常に盛んな、伸び盛りの産業なのです。

 【3】 ”組込み機器”の仕組み

●半導体集積回路と組込みソフト

組込み機器を作るためには、「半導体集積回路(IC)」と「組込みソフト」が必要です。

組込み機器の内部を見ると、このようになっています。

機器のフタを開くと、このようなプリント配線盤があります。
どこかで一度は見たコトがあると思います。
こういうものが半導体集積回路です。
”IC”という呼び方が一般的ですね。

組込みソフトとは、この半導体集積回路を動かすためのソフトウェアで、この回路と一体となって存在しています。

 【4】 エンジニアという職業と市場

●俗にいう”IT系エンジニア”との違い

コンピュータを使ったエンジニアというと、いわゆる”IT系”といったイメージで見られがちで、業務系のSEやSIと混同されるところがあります。

組込み系のエンジニアとは、半導体集積回路を設計する「ハードウェア設計エンジニア」と、これを動かすソフトを開発する「組込みソフト設計エンジニア」のことをいい、制御系に近く、一般的なイメージのSEやSIとは全く異なるエンジニアです。

よく言う”IT系エンジニア”=SE/SI、といった感ですが、これは業務用ソフトと呼ばれるソフトウェアを作ったり、そのソフトを用いてシステムを構築する人のことをさしている場合がほとんどです。

業務用ソフトというのは、経理・在庫管理システムソフトや、銀行や旅行代理店で見かける端末の預金や契約内容、個人情報等を共有化する顧客管理システムを司るソフトなどがあたります。

ハードウェア設計、組込みソフト開発エンジニアというのは、DVDレコーダー、デジタルカメラ、デジタルTV、カーナビ、携帯電話等に搭載される集積回路と、製品特有のソフトウェアを開発する人のことで、業務用ソフトウェアを開発するSEやプログラマーとは異なる種のエンジニアです。

●”IT系”ソフト、組込みソフト、ハードウェアの関係

一般的に見かける市販のアプリケーションソフト、あるいは業務用システムで使われるソフトは、パソコン端末などの機器や環境があって、初めて稼動するものです。

これに対し、組込みソフトとは機器単体に内蔵されている回路、ハードウェアを制御するソフトであり、組込み機器が作り出す環境の上で”IT系ソフトウェア”がはじめて意味を持つようになります。

”IT系”ソフトウェア
組込みソフト 組込みソフト
ハードウェア ハードウェア ハードウェア
ICカード
など
オーディオ機器
カーナビ
携帯電話
など
パソコン
など

●”IT系”ソフト、組込みソフト、ハードウェア 各エンジニアの違い

”IT系”ソフト 組込みソフト ハードウェア
技術者の
過不足度合い
余剰 不足 不足
中国、インドへの
仕事の流れ具合
大量に流出 当面大丈夫 大丈夫
仕事の単価 下がっている やや上がり気味 変わらず
必要な知識 プログラミング
JAVA C/C++、アセンブリ C/C++
データベース リアルタイムOS ハードウェア
マイクロプロセッサ 回路設計
ハードウェア基礎 半導体

市販のアプリケーションソフト、あるいは業務用ソフトの開発は、パソコンやインターネット、社内LANの爆発的な普及とともに飛躍的に拡大しましたが、市場、需要の落ち着きとともに、エンジニアやプログラマーの数が以前ほど必要ではなくなってきています。

さらに、中国やインドの安く、かつ英語を駆使した世界に対応できる質の高い技術者、企業の台頭により、ソフト開発の仕事が海外で行われるケースも多くなってきました。

これに対して、より根本的な基礎研究、商品開発分野を担う組込みソフトやハードウェアの開発エンジニアは、国民性や言語の問題、また社外・海外への技術流出を防ぐ意味もあり、国内各メーカーではやはりなるべく日本人エンジニアを確保しておきたいのが本音です。

ところが、需要が拡大している家電業界や自動車業界を中心とした各メーカーでは、製品開発・生産を一気に拡大したい意向にありながら、日本人エンジニアの育成が滞っているため、人材の確保ができず慢性的にエンジニア不足に悩み、海外にまで人材を求めているという現状です。

より大きな日本経済という視点でとらえるならば、この分野のエンジニアの早急な育成は、産業を活性化させ”一人あたりの生産高”を維持・増加させることにつながり、今後間違いなく訪れる経済の退潮傾向を回避できる、国策的な課題であるということなのです。

 【5】 本プログラムで実現するもの

●本プログラム育成のエンジニアが活躍する分野

拡大を続ける組込み機器製品の中でも、もっとも成長著しいのがマルチメディア製品開発部門です。

そういった業界の影響を受けて、世界の半導体市場では、2003年には前年比14%増の1775億ドルを記録、2004年も20〜30%の成長率が見込まれており、求人数も大幅に拡大しています。

本プログラムでは、このマルチメディア製品開発にも直結した、半導体エレクトロニクス業界のエンジニア育成を中心に行います。

その大きな理由をあげてみると、
・携帯電話から自動車端末に至るまで、様々なセクターで必要とされる技術であること
・家電や自動車のデジタル化により、半導体エンジニアのニーズが急上昇していること
・”地道に積み上げた経験”が必ずものをいい、評価されるプロの業界であること
・年齢などではなく、常に実力主義であり、プロの技術者の経験と能力は世界で通用すること
・興味、やる気、根気があれば、エキスパートになれ、ズルが通じず努力は必ず報われること


つまり、成長著しい分野であり、いかなる製品開発現場でも対応でき、努力が必ず実る、といった、広く産業の期待に応えうるプロエンジニアの輩出こそが、本プログラムがもたらそうとしているものです。

●プログラムの概要

9ヶ月間で、今市場で求められている技術トピックだけに集中して、トレーニングを実施します。

また、英語の修得もあわせたオプション留学プログラムもご用意しています。

まったくの初心者でもゼロからはじめることができ、実際に文系OLからキャリアチェンジを果たして、エンジニアとして第一線で働いている卒業生もいます。

つまり実力本位、学歴よりも何を開発してきたか、という職歴がものをいう世界であり、専門学校卒でありながら著名大学の工学部卒業生以上のキャリアや収入も十分可能なことも、エンジニア技術修得の大きな魅力のひとつです。

プログラム受講生 募集要項


 【6】 さらなるエンジニア育成のために〜専門学校へのご提案

●組込み系エンジニア 学科・コース設置のご提案

株式会社ドリコム・アドでは、専門学校生の就職支援として、Webサイト”WantYou”を軸として求人企業情報をお送りしており、学生の皆様が活躍できる場を探し続けて参ります。

本プログラムは、これからの日本を担う人材育成をするという意味でも、技術修得に特化し産業発展に貢献するという専修学校の趣旨からみても、そして、学ぶ学生の方にも負担が非常に少ないということでも、非常に有意義な教育プログラムであると自負しております。

ただ、まだまだ少人数での実施プログラムであり、業界のエンジニアに対するニーズに応えるには、「焼け石に水」程度のものでしかありません。

また、この分野のエンジニアの求人には「第一に大学卒の者を採用、不足分を専門学校生から」という企業人事側の習慣的な発想があり、優秀で実力のある専門学校生の活躍の場が限られる結果になっている面も否めず、因習打破のためには、専門学校側の一層の奮起が必要です。

そこでWantYouからのご提案なのですが、御校にて組込み系エンジニアを養成する学科やコースを、積極的に設置されることをおすすめします。

弊社では本プログラムの実施にあたり、既に業界に対し数多くの実力派エンジニアを養成し送り込んできた技術教育会社:ZDRiVE社と提携し、運営を委託しております。

同社はシリコンバレーの最先端技術および資材を持ち込み、日米両国で非常に質の高い教育を施すことで信頼を勝ち取り、大手企業よりエンジニア教育の一切を任されてきた実績があります。

学科やコースの新設にあたっては、同社の持つ教育内容や実習用設備をそのまま学内に持ち込むことが可能で、新たなスタッフ確保や資材の導入が、非常に簡単かつ低コストで行うことができます。

魅力ある学科の設置により入学者の増加にもつながりますので、今回のプログラムのご紹介にあたって、御校にてさらに一歩進めた展開を検討なさることを、期待し、お願い申し上げます。

■本プログラム、学科新設についてのご質問は、下記までお願いいたします。
株式会社ドリコム・アド(専門学校生就職支援サイト WantYou 運営元)
担当:吉富 yositomi@n-dricom.co.jp
〒163-1070 東京都新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワー35F
TEL 03-5325-4377 FAX 03-5325-4376

ドリコム生活サポートクラブ トップページへ